●1988(昭和63)年
「借り物レース」的な活況呈す「文学町内」大運動会(改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
退屈な「結果」から快楽の「過程」野球へ(改題して『紙オムツ・シンドローム』収録) 『朝日ジャーナル』1月1/8日号
島田雅彦の周辺 「型かえり」と「型くずれ」 『すばる』1月号([廃墟としての「現代」文学にむけて]と改題・補足改稿して『読者生成論』収録)
「ひょうきんアナ」大失態にみる日本的〈新TV〉の現状 『日経イメージ気象観測』3号(1月)(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク1 光は暗闇の左手/暗闇は光の右手 『朝日ジャーナル』1月15日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク2 [死=再生]の儀式蹂躙した須佐之男命 『朝日ジャーナル』1月22日号(改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・シンドローム3 早いながらも正しい射精 『朝日ジャーナル』1月29日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・シンドローム4 非壮美を越えた明朗さの勝利 『朝日ジャーナル』2月5日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
松田聖子−あるいは通念の紙オムツ 『月刊現代』2月号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク5 臨界点を越えた無愛想な強さ 『朝日ジャーナル』2月12日号(改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
*AIDSが切札になるとき(デュアル・クリティック島田雅彦『未確認尾行物体』) 『早稲田文学』2月号
世紀末マルチ・クリティーク6 「ポスト・パブロフ」遊び 『朝日ジャーナル』2月19日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
*近代俳句誕生の現場−子規の「手仕事」に始まる 『別冊宝島73』(2月25日)
世紀末マルチ・クリティーク7 とれたての二、三番煎じ 『朝日ジャーナル』2月26日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク8 ファンダメンタル・デモクラチスト 『朝日ジャーナル』3月4日号([ハマコーあるいは「民主主義」の山火事]と改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
*蓑田選手の゛殺意゛が巨人軍を活性化させる!? 『パートナー』3月号
*[書評]実証のひろがりと作品論の進展 泉鏡花研究会編『論集 泉鏡花』 『週刊読書人』3月7日号
世紀末マルチ・クリティーク9 鼎ノ中デ潮招キラガ青春スルゾ 『朝日ジャーナル』3月11日号([「俳」と交通]と改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク10 第三次スポーツ 『朝日ジャーナル』3月18日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
*「世界視線」あるいは検死官の本復−マス・イメージ、ハイ・イメージ、現在・・・ 『国文学解釈と教材の研究』3月号
世紀末マルチ・クリティーク11 〈長嶋〉と〈長嶋〉の魅力 『朝日ジャーナル』3月25日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
ベースボールの墓場・東京ドーム [初出不明](『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク12 〈エロ=文化〉撲滅頂上作戦 『朝日ジャーナル』4月1日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
若き就職希望者へ(4月) [初出不明](『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク13 人事(根回し)を尽くして天命(出場権)を得る 『朝日ジャーナル』4月8日号([瀬古利彦あるいは「走る根回し」]と改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
〈大東亜共栄圏〉のひなげし(4・13) [初出不明](『紙オムツ・シンドローム』 収録)
世紀末マルチ・クリティーク14 首都圏初の地方博覧会 『朝日ジャーナル』4月15日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
*[インタビュー]スポーツとはなにより権利拡張の場である 『スポーツ批評』5号(4月15日)
現代文学の〈紙オムツ〉化 [初出不明](『紙オムツ・シンドローム』収録)
「メロドラマ」阪神(4・20) [初出不明](『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク15 南海・近田の解放要求 『朝日ジャーナル』4月22日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク16 馬鹿箱 『朝日ジャーナル』4月29日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
*[アンケート]コミックに関する五つの質問 『話の特集』5月号
*渡辺美智雄あるいは「受難」の自家中毒 『月刊現代』5月号
*勝負に賭ける一瞬の美古賀の゛立ち背負い゛の魅力 『パートナー』5月号
世紀末マルチ・クリティーク17 プロ野球の友として 『朝日ジャーナル』5月6/13 日号(『紙オムツ・シンドローム』収録) 世紀末マルチ・クリティーク18 新・学問のすすめ 『朝日ジャーナル』5月20日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク19 気分次第で責めないで 『朝日ジャーナル』5月27日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク20 カナリヤの鳴き声 『朝日ジャーナル』6月3日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
たかが見世物(6・8) [初出不明](『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク21 うっちゃって浮かぶ瀬もあれ大相撲 『朝日ジャーナル』6月10日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
*[書評]輝かしい破調を演出 高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』 『図書新聞』6月11日号
世紀末マルチ・クリティーク22 廃墟のなかの含蓄 『朝日ジャーナル』6月17日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク23 郷に入れては・・・ 『朝日ジャーナル』6月24日号( [外人の非ガイジン化を 憂う]と改題して『紙 オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク24 ロマンテックな虚偽 『朝日ジャーナル』7月1日号([批評のカトリシズム]と改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
*〈紙オムツ〉ファシズム 幼稚で、心地よい「正論」 『日経イメージ気象観測』5号(7月)
*本邦女子の異端児?小谷実可子のプロポーションに我がソウルへの期待はつのる 『パートナー』7月号
世紀末マルチ・クリティーク25 もっと華麗に、もっと残酷に 『朝日ジャーナル』7月8日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク26 サザン、お前まで゛甘ったれ゛に加担するのか 『朝日ジャーナル』7月15日号(改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク27 二〇代OL一二五人に聞いた「文学の現在」 『朝日ジャーナル』7月22日号(改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク28 「過疎の村」の「鎮守祭」 『朝日ジャーナル』7月29日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
*[書評]作者一流の危機意識 井上光晴『虫』 『東京新聞』8月1日
世紀末マルチ・クリティーク29 月に向かって打て! 『朝日ジャーナル』8月5日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク30 ぼく達の民主主義 『朝日ジャーナル』8月12日号([遠くの美女よりヤラせる醜女]と改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク31 落ちる権利 『朝日ジャーナル』8月19日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク32 気やすめの「善意」「悪意」 『朝日ジャーナル』8月26日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク33 ほんの少しバレてる「愛」と「平和」 『朝日ジャーナル』9月2日号([「反原発ソング」のさもしさ]と改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
*らしさとは何か?はかなく消えた近田選手のスイッチ投法 『パートナー』9月号
世紀末マルチ・クリティーク34 走れタカハシ 『朝日ジャーナル』9月9日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
*[鼎談]マス・イメージとしての天皇−紙オムツ天皇(制)論をめぐって 呉智英 西垣内堅祐 『テーゼ』7号(9月24日)
世紀末マルチ・クリティーク35 トマト銀行 『朝日ジャーナル』9月16日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク36 菓子箱と現ナマ 『朝日ジャーナル』9月23日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク37 日本一 『朝日ジャーナル』9月30日号([全国の巨人ファンに告ぐ]と改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク38 権力と視線 『朝日ジャーナル』10月7日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク39 「誤解」の生産性 『朝日ジャーナル』10月14日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク40 プレッシャーを楽しむ 『朝日ジャーナル』10月21日号([ソウル慰安五輪]と改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
*[書評]゛火まつり゛的生々しさ 中上健次『時代が終わり、時代が始まる』 『東京新聞』10月24日
世紀末マルチ・クリティーク41 村おこし博覧会 『朝日ジャーナル』10月28日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
*世紀末マルチ・クリティーク42 近鉄が優勝を逃した年 『朝日ジャーナル』11月4日号
*新生早稲田ラグビーの真剣と明朗の奇跡的な共存 『パートナー』11月号
世紀末マルチ・クリティーク43 悪いこと、困ったこと 『朝日ジャーナル』11月11日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク44 権威ある賞 『朝日ジャーナル』11月18日号([谷崎賞の怪]と改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
世紀末マルチ・クリティーク45 襲名披露 『朝日ジャーナル』11月25日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
〈超二流〉近鉄生動の奇蹟 『図書新聞』11月26日号([近鉄が敗れた日]と改題して『紙オムツ・シンドローム』収録 [反=引分け論−八八年近鉄の受難劇を銘記せよ]と改題・加筆・訂正して『日本プロ野球革命宣言』収録)
世紀末マルチ・クリティーク46 四本足のニワトリ 『朝日ジャーナル』12月2日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
少女切断−川端康成を読む 『早稲田文学』(『読者生成論』収録)
世紀末マルチ・クリティーク47 紙芝居 『朝日ジャーナル』12月9日号(『紙オムツ・シンドローム』収録)
「大東亜共栄圏」の球場化 『田中康夫のトレンド・ペーパー』4号(12月10日)(『紙オムツ・シンドローム』収録)
*対談による解説 スガ秀実 中公文庫江藤淳/蓮實重彦『オールド・ファッション』 (12月10日刊)
箴言のしんげん4 「事件」と「情報」の断層(アミエル) 『週刊朝日百科世界の歴史4』12月11日号(『66の名言による世界史教程』収録)
世紀末マルチ・クリティーク48 親の七光り 『朝日ジャーナル』12月16日号([抵抗なき去勢]と改題して『紙オムツ・シンドローム』収録)
*世紀末マルチ・クリティーク49 八〇%の抑圧 『朝日ジャーナル』12月23/30日号